笑う金魚の方言 挨拶の達人
毎回ひとりの有名人が登場して、
方言とその地域独特の風習をおもしろ、おかしく紹介します。

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今回の達人
桂三枝 VS 浮川和宣 「大阪が元気ないのは、パソコンが変換せえへんからや」





桂:実はATOK15ができて、ちょっと困ってまんねん。大阪が元気ないのは、パソコンが大阪弁を正しく変換せえへんからやというのをネタにしてましたんや。
 「そうやないかい(内科医)」と変換したら、医者が出てきよる。「あほなこといいないな」と打ったら「胃」がなくなる。
浮川:今は変換精度が上がった上に、前後かかり受けといって、前の意味を引っ張ってくるような仕掛けになっています。
桂:そんなことできまんの。
浮川:なかなか100点満点とはいきませんが、90点か85点ぐらいのレベルまではできます。
桂:そうですか。でも、この関西弁はまだ60点ぐらいですね。「桂三枝」が出てきませんねん。関西でこんだけ頑張ってんのに。ところ関西弁以外もやるんでっか。
浮川:津軽弁から鹿児島弁まで全部やっていくつもりです。
桂:そんなん作るの大変でっせ。
浮川:ええ、もちろん当社だけではできませんから、インターネットで「全国方言WEBほべりぐ(http://hougen.atok.com/)」というサイトを立ち上げました。

 
  このサイトにそれぞれの地方の方が集まって、「わが地方の方言にはこういう言葉がある」と投稿してもらい、単語帳を作っていきます。たくさん集まった単語を皆さんで議論しながら、辞書を作ってもらうのです。
桂:それでATOK15も作ったんですか。うまいこと商売しまんなあ。(笑)
浮川:私がこれを作ろうと思ったのは、小学校からずっと標準語ばかり習いますよね。そして、テレビも新聞も標準語。自分たちのかな漢字変換も1種類しか世の中に提供していない。このままだったら、もう標準語だけしかなくなるのかと、ふと思ったんですわ。
 それでどこから始めるか。どこへ行っても胸を張って方言を使っている関西からとなったわけです。
桂:関西人は特に自分たちの言葉にこだわりというか、直そうとしまへんなあ。タイガースが何で人気があるかというたら、対東京。ジャイアンツと戦うから応援するんですよね。その根底には、「東京何ぬかしてけつかんねん」という反骨精神があるんですわ。

  *今回のインタビューは大阪商工会議所の会員情報誌「チェンバー春号」(4月15日発行)に
記載している内容を再編集して掲載しております。


解説
桂 三枝
桂三枝  - かつら さんし
 1943年生まれ。63年関西大学商学部に入学し、落語研究会を創設。在学中、桂小文枝(現文枝)に弟子入り。多数のテレビ番組に出演する一方、「ゴルフ夜明け前」で文化庁芸術祭大賞を受けるなど、数々の創作落語を発表。落語普及のため海外での公演にも積極的に取り組んでいる。2001年から大商会員増強運動名誉サポーター。
浮川 和宣
浮川和宣  - うきがわ かずのり
 1949年生まれ。73年愛媛大学工学部卒業後、西芝電機に入社。79年ジャストシステムを創業。徳島でオフィスコンピューター・システムを販売していたが、82年からパソコン用日本語処理システムの研究開発を始める。85年ワープロソフト「一太郎」を発売し、ベストセラーとなる。日本パーソナルコンピュータソフトウエア協会名誉会員。
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